Linkトラベラーズ旅ブログセミナー第1回「旅行写真・動画と権利」 #‎AMN旅ブログ勉強会

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2015年11月20日、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社主催のLinkトラベラーズ旅ブログセミナー第1回「旅行写真・動画と権利」に参加しました。(トップ画像は勉強会とは全く関係ありません)

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勉強会のテーマ

テーマは、旅行写真と権利、ブログ掲載の安全性。簡単に言ってしまうと「旅先で撮った写真をブログに掲載することで、法律上問題になることは何かある?」といった内容です。

コスモポリタン法律事務所所属かつイースターモバイル株式会社代表取締役でもある河瀬 季(かわせ とき)弁護士よりご説明頂きました。河瀬さんのホームページはこちらをご覧ください。

最初に・・・

なお、本記事は勉強会の内容を可能な限りそのまま説明しておりますが、僕の理解不足などにより誤った情報を記載してしまっている可能性があります。また、僕は弁護士ではありませんので、本件についての法律相談などをお受けすることができません。お読み頂く前に上記ご了承ください。

5つの権利

旅先で撮影した写真をブログに掲載した場合、以下の権利が撮影した対象の人もしくは物に絡んできます。

・肖像権(人)
・パブリシティ権(人・物)
・著作権(物)
・商標権(物)
・住居権(人・物)

法律上、規定が無い肖像権とパブリシティ権

肖像権はプライバシー権と、パブリシティ権は財産権とおぼ同じ意味を指しています。しかし、法律上に何も規定が無いこの2つの権利、かなり弱い権利です。中でも人のパブリシティ権はごくわずかであり、物のパブリシティ権は存在するか疑わしいとまで言われています。昔のゲームで、プロ野球選手の名前が偽名で、馬の名前が実名だったことからも、なんとなく分かると思います。

著作権には限界が

いろいろなところで有名な著作権。著作権は所有権とは異なります。所有権とは物を持っていかれない権利です。著作権は原則として公開NGのものですが、実用品、大量生産品、屋外、死後50年経過したものについては例外として扱われます。公開したタイミングで罪に問われる親告罪です。違反した場合は、公開停止にするか損害賠償になるかのどちらかです。

しかし、擬似著作権と呼ばれる著作権の限界が存在しています。手作り雑貨やご当地人形等の民芸品はどうなのか、レストランの料理はどうなのか、オスマン様式の個人宅はどうなのか、と判断に迷うケースが多々あります。

また、WEBページをキャプチャーしてブログに掲載する場合、WEBサイトそのものについては著作権は問題無く、WEBサイトに掲載されている画像が問題となるケースが多いです。

商標権は他者が使えない権利

商標権は、あるものを商標として申請した場合、そのものを他者が使えない権利です。これは比較的分かりやすい権利です。

目からうろこの住居権

今回の勉強会で大変参考になったのがこの住居権です。旅先に行くと「撮影禁止」という看板をよく見ますが、これの法的根拠は住居権です。

例えば、強盗目的で実家に入ると住居侵入になります。というのも、強盗目的であるということを実家の家族が知っていれば、中に入れることはなかったからです。同様に、銀行のATMコーナーにスキミング用のカメラを設置するために入ったら建造物侵入です。極端な例では、出入禁止を食らっている場所にもう1回入ったら建造物侵入です。

ということは、撮影禁止の場所に「それを知りながら」撮影目的で入ったら建造物侵入になります。しかし、撮影禁止の看板の外から望遠ズームで撮影するのは建造物侵入には当たりません。

では、撮影禁止の場所であることを知らずに中に入り撮影した場合はどうなるのでしょうか。この場合は建造物侵入には当たらず罪には問われません。データ消去を求められた場合も、それに応じる法的義務はありません。しかし、撮影をやめるか退去するかを求められてそれに従わなかった場合は、不退去罪という罪に問われます。

最後に・・・

ここまで法的な観点での説明でしたが、上記の内容には倫理や道徳、マナーといったものは含まれておりません。もし、何かで揉めた場合、法的云々ではなく常識云々で丸く収めたほうがいいケースもあると思います。法を犯さないのはもちろんのことですが、法を犯していなくても紳士淑女的な対応を取りたいものですね。

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